制限速度順守のすすめ(何キロオーバーまで?とかの都市伝説は捨てよう

(Tale)

Key Words:自分や皆のために制限速度を守りましょう! 

―以下、自分の経験も基に、整理してみたところです。

・ときどき、流れに乗っていたら多少時速オーバーも…というような話を聞くことがある。たしかに、前後左右の車の流れに乗って運転していたら、制限時速をおのずと超えてしまうことが起こるかもしれない。そんなとき、まわりの車の流れに逆らった急減速というのは危険な面もあり(次の条文はあくまで参考引用)、その点は情状としての要素があるかもしれないが、あくまで制限速度順守が基本の上での話だからオーバーありきの運転は本末転倒であり、安全なかたちで徐々にスピードダウンすべきである。なお、流れる車全体の速度が速くなっている先頭や2台目を走っていたのでは、その流れを作ってる訳だから情状の余地もないだろう。

(安全運転の義務)第70条 …道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

出典:道路交通法 ―次も同じ

・自分は、人生このかた、スピードでお巡りさんのお世話になったことが実は2度ある。曲がった登り坂が急にまっすぐほぼ平坦になったところの一般道で20キロ(も)オーバー、高速道が80km制限区間に入ったあとの30キロ(も)オーバー。それらは前後の車の関係などなかったから自業自得だ。正直言えば、上記のような事情が重なったことでつい超えてしまったなどと弁明したくもなるが、そもそもスピードメーターや標識によく注意払って運転していたならそのような結果を招くはずなく、やはり弁解の余地がない。

・School付近での30キロなどの低速制限区域は、上限をそれだけ下げるだけのハイリスクの場所なのだから、制限速度順守には細心の注意を払うべきでしょう。

・自分もやってしまったところの、高速道が山あいや雨で通常の100キロ制限でなく80キロ制限に減少する標識にも、よく注意したい。同じスピードでそれまで違反でなかったものが、急に20キロもオーバーの違反状態になってしまうのだから。

・似たような事情が、バイパスにもあるのをご存じだろうか。バイパスは速く走れる道路としてイメージされがちだが、高速道ではないから、基本の60キロ制限のままであることがほとんどなことに、まず注意すべき。さらに、運転者の理解が混乱する要素として、同じ60キロ制限であっても一部の区間が、ふつうの一般道でなく自動車専用道となっているケースがある。すると、スピード違反との関係では自動車専用道は高速道扱いだから(次の引用参照)、同じ60キロ制限バイパスでも、ある地点から自動車専用道かふつうの一般道かの区分変更に伴い、赤切符の条件も変わる(反則行為で済まない罰金刑等になる条件、つまり、スピード違反の扱いが変わる)のだ。自動車専用道からふつうの一般道区間に戻ったあとがとりわけ注意ということだろう。

第75条の3 警察官は、道路の損壊、交通事故の発生その他の事情により高速自動車国道又は自動車専用道路(以下「高速自動車国道等」という。)において交通の危険が生じ、…
別表第2 反則行為の区分…第118条第1項第1号又は第2項の罪に当たる行為(第22条の規定によりこれを超える速度で進行してはならないこととされている最高速度を30キロメートル毎時(高速自動車国道等においては40キロメートル毎時)以上超える速度で運転する行為を除く。)…

・スピード違反は、事故の際の民事賠償の過失割合にも影響する。つまり、スピード違反が大きければ、過失もそれだけ大きく見られることとなる。

車両一般の著しい過失の例としては、…おおむね時速15km以上30km未満の速度違反(高速道路を除く。)、…
車両一般の重過失の例としては、…おおむね時速30km以上の速度違反(高速道路を除く。)、…

出典:別冊判例タイムズ38 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準 東京地裁民事交通訴訟研究会編

・最近は、車のクルーズコントロールや、スマホ等で実速を測れるGPS機能も高度化し、例えば高速で実速ちょうど何キロとかで正確に走り続けられるかもしれない。けれど、追走するパトカーが自車搭載のスピードメーターで先行車を速度測定する場合は、当然、アクセルの踏み加減等による多少の上下動は自ずと伴うことだろう。

・制限速度をきっちり順守しようにも、そもそもじぶんの車のメータが正確かどうかという問題がある。実は車検でも、一定範囲の誤差が許容され、主にはメータ表示速度より実測が下回ってもいいという方向の話だが、多少であれば実測が上回ることも許容してるとされることは、留意する点だ。

…車検におけるスピードメーターの検査は…メーター表示速度40キロの時の実測値の誤差を調べて判断されます。…「時速30.9キロ~時速42.55キロ」内に収まっていれば、検査は合格となります。

(出典:ほけんROOM 自動車保険

以上、ちょっと整理が下手になりましたが、これを読むのに、何キロオーバーで捕まる捕まらないとかの1つの損得だけでの都市伝説的な話を考えるのでなく、要は、制限速度は自分、同乗者、相手(車、歩行者)皆の安全につながるものだから、順守しましょう!ということです。