そして僕は途方に暮れる(大澤誉志幸)―歌詞:失意でなお相手を見送る歌

(Tale)

―1984 大澤誉志幸(ソングライター:銀色夏生)
Key Words:愛の終りの予感、優しく送り出す、(離婚)

はじめに
メロディは聞いたことがある人多いと思う。
実は当時、日清カップラーメンのCMに使われたようだ。
あまりイメージが合わない気もするが、メロディがいいから、受けただろう。
(いちおう下部に、当時のCM情報の検索法を入れておく)

曲について
…明らかに、近づく別れを予感した心情の歌。
一緒に暮らしているが、

見慣れない服を着た君が今出ていった…テーブルの上もそのままに

出典:そして僕は途方に暮れる(大澤誉志幸)―以下同じ

とは、相手の気持ちはもう、今の生活より、新しい生活・新しい出会いに向ってる。

ふざけ合ったあのリムジン…もうすぐ雨のハイウェイ

リムジンはもしかしたら結婚式のことで、離婚が迫ってる場面ともいえる。
で、じき、本当の別れ=自分にとっては雨中を車で疾走するような気分のもの、がやってくると。

遠くなる、君の手で。…曇らせたのはなぜ

と、少しだけ、相手を責めたいような気持ちにもなるが、口に出すほどでもない。

君を悲しませないものを君の世界の全てすればいい。…君の選んだことだからきっと大丈夫さ

などと旅立たれるのを応援するとは、この期に及んで少し落ち着きすぎてるんじゃないかと思うが、虚勢を張ってるようにも聞こえない。すぐあとにタイトルと同じ”そして僕は途方に暮れる“と打ち明けてるから。

寂しさ、相手への不満、相手への思いやり…、好きだからこそ一緒に顔をのぞかせるんだろう。
とくに、思いやりが強調された歌詞なので、優しい歌だと思う。好きな相手(の今後の幸せ)を思いやることで、また、自分も癒やされる…。

えっ、心もよう(1973)の解説と、ちょっと言うこと違うみたいって?! まぁ、記事の主筆違うし。あと、あちらは離れていて心も離れたが、こちらは一緒にいて心離れたんだから諦めがついて応援もしたくなるって。

※曲情報は そして僕は途方に暮れる などで検索できます。
 使われたCM情報は そして僕は途方に暮れる CM などで検索できる可能性があります。