Yes-No(オフコース)―歌詞:新たな恋が始まるか否かのときめき
(Tip)
― 1980 オフコース(ソングライター:小田和正)
Key Words:恋の予感
今回は冒頭から、歌詞の解説に入ります。
今何て言ったの?他のこと考えて君のことぼんやり見てた
出典:Yes-No(オフコース)―以下同じ
―考えてたのは実は君のこと。
君を抱いていいの、好きになってもいいの?
―ここで抱くとは、肩を引き寄せ抱きしめて気持ちを伝えていい? というような意味。
いま君の匂いがしてる。
…夏が通り過ぎていく
―匂うのは、理屈じゃない、動物的な、恋の作用。
…そして、活発・活動的で変化も起こる夏、がいま終わる頃。
時は音を立てず2人包んで流れていく…ああ,そうだね少し寒いね、今日はありがとう明日会えるね
―いちばん美しいサビの部分。ちょっと感じた寒さとか、心持ちのひだの部分を確認し合う、2人独特の空間が芽生えはじめた時間の経過。
君を悲しませるもの何も見ないで…心は今どこにあるの
―相手が失恋等の失意にあっての新たな恋の予感。今打ち明けたなら、受け入れてくれるかどうか―Yes/No
…小田和正が作った中では、優しすぎず、強すぎずの絶妙タッチの代表曲だと思う。
直観的な歌詞と、透き通るような高音ボーカル、ドラムのパンチが心にまで響くかと効いたこの曲で、
あのハラハラ・ドキドキするようであった恋の始まりの予感を、さぁ脳内プレイバック!
余談)
オフコースの音楽は独特。
男性グループでは珍しく「澄んでいる」という印象を与えてくれる。その澄んだ美しさに、女性ファンも多かったと思う。
中心メンバーの2人鈴木康博と小田和正の関係は、Beatlesのジョンとポールを彷彿させる。ワイルドとマイルドな感覚が、競い刺激し合い、相伴って折合う絶妙なバランスで、次々に名曲を生み出した。袂を分かったあとは当然、各個性が色濃くなっていくから、かつての絶妙なバランスは崩れる。
※曲情報は Yes-No ニコニコ などで検索できます。